奥谷隆一の億のマスタープログラムは投資詐欺?口コミ・評判と株式会社Logical Forex・「2分で930万円」の実態を潜入調査してきました。

投資

奥谷隆一の億のマスタープログラムという怪しい案件ご存じですか?

当社スタッフが実際に潜入調査をしてきたその実態を詳しく解説していきます。

🔰この記事でわかること🔰

  • 奥谷隆一の億のマスタープログラムは稼げる副業なのか?
  • 口コミや評判はどうなのか?
  • 運営会社は信用できるのか?

「副業」この言葉に振り回されすぎていませんか?

監修者
調査員
リサーチアナリスト・キャリアプランナー
リサーチアナリスト・キャリアプランナー。1995年生まれ。大学卒業後、消費者生活相談センター勤務。詐欺案件の相談を通じて培った知識を活かし、多くの方が安心して収入アップを目指せるよう、「副業の相談役」として、ひとりひとりに最適なアドバイスをご提供したく。2025年に副業お悩み相談センターに参画。
  1. 【潜入調査】「たった2分で930万円」――その取引に必要な証拠金を、私は電卓で叩いてみた
  2. 核心:「2分で930万円」を再現するには、いくら必要なのか【数学的検証】
    1. ステップ1|930万円の利益を生んだ値幅を求める
    2. ステップ2|1,000万通貨を建てるのに必要な証拠金を求める
    3. ステップ3|元手30万円の人が同じ手法で取引したら、いくらになるか
  3. 奥谷隆一氏の経歴を一次情報で洗う|「Excelの人」がFXを語る文脈
    1. 問題は経歴の有無ではなく、経歴の”数字”が揺れていること
  4. 株式会社Logical Forexの正体|特商法上の販売者と、表に立つ講師の役割分担
    1. 特定商取引法に基づく表記|事業者情報の整理
    2. 所在地のGoogleマップ|墨田区錦糸1丁目2番1号の実態
  5. クロスグループという文脈|過去に何が起きてきたか
  6. 奥谷氏の過去商材を時系列で並べる|ゴールドウォレットFXから本件まで
  7. 販売ページの演出を解剖する|リロードで戻る「残り10分」のカウントダウン
  8. 「利益は保証しない」という一文が持つ、決定的な非対称性
  9. 広告内の数字が食い違う|930万円と920万円
  10. 【結論】当社スタッフの最終評価|「詐欺」ではなく「広告どおりには稼げない」
    1. 本件について「詐欺」と断定しない理由
    2. それでも契約を見送るべきと判断する理由
  11. 【よくある質問】奥谷隆一の億のマスタープログラムに関するFAQ
    1. Q1.奥谷隆一の億のマスタープログラムは投資詐欺ですか?
    2. Q2.すでに32万円のEAを購入しました。返金は可能ですか?
    3. Q3.奥谷隆一氏の書籍やExcel×FXの考え方自体は、学ぶ価値がありますか?
  12. 関連記事|あわせて読みたい潜入調査レポート
  13. 奥谷隆一の億のマスタープログラム関連の公的情報源・相談窓口
  14. ご相談をお待ちしております

【潜入調査】「たった2分で930万円」――その取引に必要な証拠金を、私は電卓で叩いてみた

「投資歴30年の実力を、ついに公開します」「たった2分で930万円」「約1日で約1,855万円」「年収1億も余裕」――こうしたコピーとともに無料動画講座への登録を促すプロダクトローンチが、奥谷隆一の億のマスタープログラムです。講師として登壇するのは奥谷隆一氏。販売主体は株式会社Logical Forexです。

当社スタッフのLINE相談窓口にも、「無料動画を最後まで見たら32万円のEAを勧められた」「実績画面がすごすぎて逆に不安になった」というご相談が届いています。

先に、本記事の立ち位置をはっきりさせておきます。奥谷隆一氏は実在の人物であり、複数の商業出版を持つ著者です。1970年3月16日生まれ、京都市出身、神戸大学経済学部卒業後に大手コンサルティングファームへ入社。Excelを活用した業務効率化の実務書を2010年代に何冊も出版し、近年はFXに関する書籍も刊行しています。株式会社SLTの代表取締役を務め、クロスリテイリング株式会社の専属講師としても紹介されています。「架空の人物が演じている」「経歴が完全な捏造である」という類の案件ではありません。この点は最初に明確にしておきます。

そのうえで――私が本記事で検証したいのは、まったく別の一点です。広告に掲げられた「2分で930万円」という取引実績は、それを再現するのにいくらの資金が必要なのか。そして、この広告を見て登録する副業層の資金規模で、同じ結果は出るのか。ここを電卓で叩くと、この案件の本質的な問題が浮かび上がります。

投資案件の広告を見るとき、利益額そのものに驚く必要はありません。見るべきは「その利益を出すのに、いくらの元手と、どれだけのロット数が必要だったか」です。金額は演出できますが、必要証拠金は計算で確定します。

核心:「2分で930万円」を再現するには、いくら必要なのか【数学的検証】

広告に掲載されている取引履歴を確認すると、この利益は100ロット=1,000万通貨という規模で建てられたポジションから生まれています。ここから、必要な資金と、実際の値動きを逆算します。

ステップ1|930万円の利益を生んだ値幅を求める

  • 930万円 ÷ 1,000万通貨 = 1通貨あたり0.93円(93pips)の値幅

2分間で93pips動くこと自体は、重要指標の発表時や要人発言の直後であれば起こり得ます。値動きの部分は、必ずしも非現実的ではありません。問題はこの次です。

ステップ2|1,000万通貨を建てるのに必要な証拠金を求める

仮にドル円を1ドル=150円として計算します。

  • 1,000万通貨 × 150円 = 想定元本15億円
  • 国内FX業者の個人口座で認められる最大レバレッジは25倍。15億円 ÷ 25 = 必要証拠金6,000万円
  • 実務上は証拠金維持率に余裕を持たせる必要があるため、実質的には7,000万円台の資金が口座に入っていなければ、このポジションは建てられません

つまり、「2分で930万円」という実績は、口座に数千万円単位の資金がある人が、フルレバレッジに近い形で1,000万通貨を建てたときの結果です。この事実は、広告のどこにも書かれていません。

ステップ3|元手30万円の人が同じ手法で取引したら、いくらになるか

ここが本題です。副業として月数万円の収入を求めてこの広告にたどり着く方の多くは、投入できる資金が数十万円規模です。仮に元手30万円で、同じ93pipsを取ったとしましょう。

  • 30万円 × レバレッジ25倍 = 建てられる想定元本750万円
  • 750万円 ÷ 150円 = 5万通貨(0.5ロット相当)
  • 5万通貨 × 0.93円 = 利益4万6,500円

930万円が、4万6,500円になります。実に200分の1です。しかもこの4万6,500円は、証拠金のほぼ全額を使い切るフルレバレッジで建てた場合の数字です。93pips逆行すれば、口座は一撃で溶けます。実務的にリスクを1トレードあたり資金の2〜5%に抑えるなら、建てられるロットはさらに小さくなり、利益は数千円〜1万円台に収まります。

口座資金建てられる規模(フルレバ想定)93pipsを取った場合の利益
約7,400万円(広告の実績)1,000万通貨(100ロット)約930万円
300万円約50万通貨約46万5,000円
30万円約5万通貨約4万6,500円
30万円(リスク5%に抑制)約1万通貨以下1万円未満

同様に、「約1日で約1,855万円」という実績も、1,000万通貨換算では185.5pipsの値幅にあたります。元手30万円・リスク管理ありの条件に置き換えれば、やはり数万円のレンジに落ち着きます。

つまり、広告の数字は「嘘」ではないかもしれませんが、「あなたの結果」ではありません。提示されているのは、数千万円を動かせる人が得た金額です。それを、数十万円しか用意できない層に向けて「あなたにもできる」という文脈で見せることが、この広告の構造的な問題です。当社スタッフが奥谷隆一の億のマスタープログラムについて最も強く警告したいのは、この一点に尽きます。

実績画像を見たら、必ず「ロット数」を探してください。利益額とロット数の両方が分かれば、値幅が計算でき、自分の資金では何円になるかが逆算できます。ロット数を隠している実績画像は、その計算をさせないためだと考えて差し支えありません。

奥谷隆一氏の経歴を一次情報で洗う|「Excelの人」がFXを語る文脈

ここは公平に扱わなければならない章です。ネット上の一部の検証記事には「奥谷氏の著書はほとんどExcelの使い方の本で、投資の本ではない」という指摘があります。これは半分正しく、半分は現状に追いついていません。私が確認した公開情報を整理します。

  • 基本プロフィール:1970年3月16日生まれ。京都市出身。神戸大学経済学部卒業後、大手コンサルティングファームに入社。株式会社SLT代表取締役。「FXりう」名義でも活動
  • Excel実務書:『デスクワークを3倍効率化するテクニック』(2010年)、『課長のためのエクセル再入門講座』(2011年)、『たった7日で結果が出る エクセル厳選ポイント33』(2013年)、『わずか5分で成果を上げる 実務直結のExcel術』(2015年)、『10倍ラクして成果を上げる 完全自動のExcel術』(2016年)、『絶対残業しない人がやっている 超速Excel仕事術』(2016年)など多数
  • FX関連書籍:『FXのかんたん最強ルール Excel×AIで安定的に資産を積み上げる方法』を刊行
  • 指導歴:投資顧問会社の専属講師として、個人投資家向けFXコンサルティングに携わってきたと紹介されている。クロスリテイリング株式会社の講師ページにも掲載

したがって、「Excelの本しか書いていない素人」という評価は正確ではありません。FXをテーマにした商業出版も実在します。そして「Excelでシステマチックに投資判断を行う」という切り口は、キャリアの一貫性という点ではむしろ筋が通っています。

問題は経歴の有無ではなく、経歴の”数字”が揺れていること

私が引っかかったのは、経歴そのものではなく、投資歴の年数が媒体によって異なる点です。確認できた範囲では、次のように表記が分かれています。

媒体・文脈記載されている投資歴
プロダクトローンチの訴求「30年隠してきた手法をついに公開」
別媒体のプロフィール「投資歴20年」
さらに別のプロフィール「投資歴33年」

1970年生まれという生年から逆算すると、投資歴33年なら20代前半から、20年なら30代半ばからの開始ということになります。どれか一つが正しく、他が誤りである可能性もあれば、「相場を見始めた時期」「本格的に運用を始めた時期」「専業になった時期」の定義が違うだけという可能性もあります。この揺れ自体を「嘘の証拠」と断定するのはフェアではありません。

ただし、当社スタッフとして申し上げたいのは、プロダクトローンチにおいて「30年」という数字が選ばれるのは偶然ではないということです。「30年隠してきた」というフレーズは、(1)長期にわたる実績の裏づけ、(2)これまで表に出なかった希少性、(3)今こそ公開されるという時限性、という3つの説得要素を1語で成立させます。数字が揺れる場面で、最もマーケティング効果の高い数字が広告面に採用されているという事実は、記録しておく価値があります。

株式会社Logical Forexの正体|特商法上の販売者と、表に立つ講師の役割分担

ここで極めて重要な整理をします。広告で顔と名前を出しているのは奥谷隆一氏ですが、特定商取引法上の販売事業者は株式会社Logical Forexであり、その代表者は工藤総一郎氏です。つまり、契約の相手方と、あなたが信頼した人物は別人です。

特定商取引法に基づく表記|事業者情報の整理

事業者名株式会社Logical Forex(旧商号:グローバル・ロイズ株式会社との指摘あり)
法人番号5011101065281
設立日登記上の設立年月日は法人番号公表サイトで確認可能。商号変更の経緯があるため、現商号での運用歴と法人の設立歴は一致しない点に注意
代表者工藤総一郎(登記上の代表取締役)。広告に登場する奥谷隆一氏は「講師」の立場であり、特商法上の販売責任者ではない
所在地東京都墨田区錦糸1丁目2番1号
電話番号特商法ページに記載あり(ただし販売ページ・LP上には表示されず、問い合わせ導線はメール・LINE中心)
メールアドレス特商法ページに記載あり
販売価格入口は無料(全3回の動画講座)。バックエンドとして25万円〜32万円前後の有料EA(自動売買システム)・本編コンテンツの案内
引渡時期決済確認後にダウンロードURL・アカウント情報を発行、と案内
支払方法クレジットカード・銀行振込。分割払いの案内あり
返金条件「利益を保証するものではない」旨を明記。成果不達を理由とする返金は規定されていない
業規制関連金融庁の無登録業者一覧に当該社名の掲載は確認できず。ただし教材・EAの販売は登録不要でも、個別の売買タイミングを有償で指図すれば投資助言・代理業の登録が必要となる境界がある

所在地のGoogleマップ|墨田区錦糸1丁目2番1号の実態

所在地は錦糸町駅至近のオフィスエリアで、住宅地の一軒家やバーチャルオフィス専用ビルではありません。この点については、当社がこれまで調査してきた「大磯町の民家」「西新宿のレンタルオフィス」といった案件と比べれば、事業拠点としての体裁は整っていると評価できます。ここは公平に記しておきます。

そのうえで注意すべきは、住所の実態ではなく責任構造です。あなたが動画を見て信頼するのは奥谷隆一氏ですが、契約書に記載され、返金交渉の相手となるのは株式会社Logical Forex(代表 工藤総一郎氏)です。この分離は情報商材業界の典型的な設計で、(a)講師のブランド価値を訴訟リスクから切り離す、(b)講師の名前を次の商材でも再利用できる、(c)クレームの窓口を法人に集約する、という3つの効果を持ちます。契約前に「返金交渉の相手は誰になるのか」を明確に認識しておいてください。

クロスグループという文脈|過去に何が起きてきたか

奥谷隆一の億のマスタープログラムを評価するうえで避けて通れないのが、販売元がいわゆるクロスグループと関連づけて語られる点です。奥谷氏自身がクロスリテイリング株式会社の講師として紹介されていることも、公開情報から確認できます。

当社では過去に、同グループの別商材について調査記事を公開しています。そこで確認された論点を要約すると、次のようになります。

  • プロダクトローンチ手法の反復:無料動画3回→限定オファー→高額バックエンド、という同一の型が、講師と商材名を変えながら繰り返し実行されている
  • 誇大な数値訴求:「年間平均獲得10,000pips以上」「実践者が全員即金」といった、検証不能かつ極端な表現が広告に用いられる
  • 過去の行政上の指摘:グループ関連会社について、金融当局から指摘を受けた経緯が報じられている
  • 肯定的な口コミの不在:商材ごとに検索すると、独立系の検証ブログが並ぶ一方、「実際に稼げた」という第三者の具体的な報告はほとんど見当たらない

ここで大切なのは、グループの過去をもって奥谷隆一の億のマスタープログラムを断罪することではありません。そうではなく、「同じ販売手法・同じ訴求パターンが繰り返されている場合、消費者が受け取る結果も似通う可能性が高い」という蓋然性の話です。商材名で検索して情報が少なければ、販売会社名・グループ名・講師名で横断的に検索する。これが、この業界で自衛するための最も実務的な手順です。

奥谷氏の過去商材を時系列で並べる|ゴールドウォレットFXから本件まで

奥谷隆一氏の名前で販売されてきた、あるいは氏が講師として登場した商材を、公開情報から時系列に近い形で整理しました。

  • GOLD Wallet FX(ゴールドウォレットFX):価格帯は約55万円。「総額39億円」といった訴求が確認されている。検証系サイトからは「購入代金の回収も難しい」という指摘や、集団での法的対応が準備されたという情報が出ている
  • シークレットセオリー・フルオートEA:自動売買システムとして販売
  • FXジャンボ:同系統の訴求で販売
  • アダム成果100年プロジェクト:プロジェクト型の名称でローンチ
  • 無限ウォレット/ORIGIN FX:ツール・システム系の商材として名前が挙がる
  • 奥谷隆一の億のマスタープログラム(本件):「奇跡の1分足スキャル」を軸に、無料3回動画講座→25万〜32万円前後のEA販売

この一覧から読み取れるのは、「商材名は毎回変わるが、動線と価格帯の設計は一貫している」という事実です。無料の動画講座で信頼と期待値を積み上げ、最終回で数十万円のシステムを提示する。この型が、講師の看板と商材名を替えながら反復されています。

そして重要なのは、過去商材について「稼げた」という具体的な報告がほとんど見つからないことです。55万円のゴールドウォレットFXについて「購入代金の回収も難しい」という指摘が出ているという事実は、本件のEAを32万円で購入するかどうかを判断する際、無視できない材料です。過去シリーズの購入者がどうなったかは、次のシリーズの購入判断における最良の予測材料です。

販売ページの演出を解剖する|リロードで戻る「残り10分」のカウントダウン

私が実際に販売ページを操作して確認した事実を記録します。ページには「この特別価格は残り10分で終了します」という趣旨のカウントダウンタイマーが表示されていました。

そこで私は、ページをリロードしました。タイマーは10分に戻りました。

これは技術的にはごく単純な仕掛けです。タイマーの起点が「サーバー側で定めた締切時刻」ではなく「そのページを開いた瞬間」に設定されているため、ページを開き直せば何度でもリセットされます。つまり、この「残り10分」は締切ではなく、演出です。

なぜこれが問題か。カウントダウンの目的は、熟慮する時間を奪うことにあります。人は締切が迫ると、比較検討を省略し、情報収集を打ち切り、感情で判断する傾向が強まります。数十万円の意思決定において、この時間圧は極めて強力に作用します。そして、その締切が実在しないのであれば、これは購入判断に必要な条件を偽って提示していることになります。

なお、景品表示法の観点でも、有利誤認表示(実際には常時適用される条件を、期間限定であるかのように示す行為)に該当し得る論点です。販売ページでカウントダウンを見たら、一度リロードしてみてください。それだけで、その締切が本物かどうかが判定できます。

「今だけ」「残り○名」「あと○分」――この3つが出てきたら、まずページを閉じてください。翌日もう一度アクセスして、同じ表示が出ていたら、それが答えです。本当に締め切られる案件なら、閉じたことで失うのは機会だけですが、偽の締切に急かされて買った数十万円は戻ってきません。

「利益は保証しない」という一文が持つ、決定的な非対称性

特商法表記および利用規約には、「利益を保証するものではない」という趣旨の記載があります。これは情報商材で一般的な条項であり、それ自体が違法というわけではありません。

しかし、広告面と規約面を並べたときの落差は、直視する必要があります。

広告面で提示されるもの規約面で担保されるもの
「たった2分で930万円」利益は保証しない
「約1日で約1,855万円」利益は保証しない
「年収1億も余裕」利益は保証しない
「30年隠してきた手法」成果不達を理由とする返金規定なし

この構造の本質は、期待値は広告で作られ、責任は規約で外されるという非対称性です。購入判断に影響するのは広告の数字ですが、トラブルになったときに参照されるのは規約の一文です。そして規約は、購入前に読まれないことを前提に書かれています。

もう一点、金融商品取引法上の論点にも触れておきます。EA(自動売買プログラム)や教材を販売するだけであれば、投資助言・代理業の登録は必要とされないのが一般的な整理です。ただし、特定の通貨ペア・売買タイミング・エントリー価格を、対価を得て個別に指図する行為に踏み込めば、投資助言・代理業の登録が必要になります。購入後のサポートやコミュニティ内で、実質的に個別の売買指示が行われていないかは、利用者側でも意識しておくべき点です。

広告内の数字が食い違う|930万円と920万円

細かい点ですが、記録しておきます。同一の実績を指しているとみられる箇所で、「930万円」と「920万円」という異なる数字が使われているとの指摘があります。

10万円の差は、930万円という金額に対しては約1%にすぎません。ですが、問題は誤差の大きさではありません。「実際の取引記録から転記した数字」であれば、こうした食い違いは原理的に発生しません。食い違いが起きるのは、数字が記録からの転記ではなく、コピーライティングの過程で扱われている場合です。

広告の看板として掲げる最重要の実績値において、社内で数字が一致していない。この事実は、その数字がどれだけ厳密に管理されているかを推し量る材料になります。

【結論】当社スタッフの最終評価|「詐欺」ではなく「広告どおりには稼げない」

ここまでの調査を整理します。当社スタッフの結論は、「詐欺と断定できる材料はないが、広告のとおりに稼げる可能性は限りなく低く、契約は見送るべき」です。他の多くの案件とは評価の質が異なるため、根拠を丁寧に分けて示します。

本件について「詐欺」と断定しない理由

  • 奥谷隆一氏は実在の人物であり、Excel実務書・FX書籍の商業出版を持つ著者である
  • 販売元の株式会社Logical Forexは法人番号5011101065281で実在が確認でき、所在地も錦糸町のオフィスエリアで、住所の実態に不自然さはない
  • 金融庁の無登録業者一覧に当該社名の掲載は確認できない
  • 特商法表記は存在し、返金・免責の規定も記載されている

それでも契約を見送るべきと判断する理由

  • 「2分で930万円」の実績は1,000万通貨(100ロット)規模の取引によるもので、再現には数千万円の証拠金が必要。元手30万円の層が同じ値幅を取っても、フルレバレッジで約4万6,500円、リスク管理を効かせれば1万円未満にしかならない
  • その必要証拠金・ロット数が広告に明示されず、小資金層に対して大資金の実績を「あなたにもできる」文脈で提示している
  • 投資歴の表記が「20年」「30年」「33年」と揺れ、広告面では最も訴求力の高い数字が採用されている
  • 「残り10分」のカウントダウンがページのリロードでリセットされる、実在しない締切による時間圧
  • 広告では極端な利益額を提示しながら、規約では「利益を保証しない」とし、成果不達を理由とする返金規定がない非対称構造
  • 過去商材(ゴールドウォレットFX 約55万円ほか)について「購入代金の回収も難しい」との指摘があり、肯定的な第三者報告がほとんど見当たらない
  • 表に立つ講師(奥谷氏)と特商法上の販売者(株式会社Logical Forex/代表 工藤総一郎氏)が分離しており、返金交渉の相手が信頼した人物と一致しない

とりわけ①と②は、この案件の評価を決定づける論点です。広告の数字が本物の取引記録だったとしても、それはあなたの資金では再現されません。そしてその事実を、広告は積極的には伝えていません。ここに、消費者が誤認する構造的な余地があります。

スキャルピングという手法についても一言添えます。1分足で数十pipsを取りにいく短期売買は、瞬間的な判断力、スプレッドと約定力への理解、そして何より損切りの機械的な実行を要求します。相場経験の浅い方が、32万円のEAを買えば自動的にできるようになる類のものではありません。「初心者向け」と「スキャルピング」は、本来かなり相性の悪い組み合わせです。

【よくある質問】奥谷隆一の億のマスタープログラムに関するFAQ

Q1.奥谷隆一の億のマスタープログラムは投資詐欺ですか?

A.現時点で「詐欺」と断定できる事実は確認できていません。奥谷隆一氏は商業出版を持つ実在の人物であり、販売元の株式会社Logical Forex(法人番号5011101065281)も実在し、所在地も錦糸町のオフィスエリアです。金融庁の無登録業者一覧にも掲載は確認できません。ただし当社スタッフは、(1)「2分で930万円」の実績が1,000万通貨規模の取引で、再現に数千万円の証拠金を要すること、(2)元手30万円では同じ値幅でも約4万6,500円(リスク管理をすれば1万円未満)にしかならないこと、(3)その前提が広告に明示されていないこと、(4)投資歴表記が20年・30年・33年と揺れること、(5)カウントダウンがリロードでリセットされる偽の締切、(6)広告の極端な利益提示と「利益を保証しない」規約の非対称性、(7)過去商材ゴールドウォレットFX(約55万円)に「回収も難しい」との指摘があることを踏まえ、契約は見送るべきと判断しています。

Q2.すでに32万円のEAを購入しました。返金は可能ですか?

A.まず、追加のアップセル(上位版EA・個別コンサル・軍資金の増額提案)には応じないでください。被害額の拡大はこの段階で起きます。返金の可能性は、(a)勧誘時に「必ず稼げる」「元本は保証される」といった断定的判断の提供があったか、(b)実際に提供された内容が説明と乖離しているか、(c)支払い方法がクレジット分割か一括か、によって変わります。消費者契約法第4条の不実告知・断定的判断の提供に該当すれば、契約取消しと支払金返還を主張できる余地があります。クレジット分割払いの場合は、割賦販売法に基づく支払停止の抗弁を信販会社へ申し立てる選択肢もあります。販売ページ・動画・LINE・決済明細・規約のスクリーンショットをすべて保全したうえで、消費者ホットライン188と、消費者問題に強い弁護士へ早期に相談してください。

Q3.奥谷隆一氏の書籍やExcel×FXの考え方自体は、学ぶ価値がありますか?

A.書籍と高額商材は、切り分けて評価すべきです。『FXのかんたん最強ルール Excel×AIで安定的に資産を積み上げる方法』をはじめとする商業出版物は、書店やオンラインで数千円程度で入手でき、出版社の編集を経ています。数千円の書籍で内容を確かめてから、その先に進むかを判断するというのは、極めて合理的な順序です。一方で、32万円のEAを購入するかどうかは、まったく別の判断になります。EAの購入判断に必要なのは、著者の思想ではなく、バックテストではなくフォワードテストの実績、最大ドローダウン、運用期間、ロット設定ごとの損益という具体的な数値です。これらが開示されないEAは、価格の妥当性を判断する材料がないため、当社としては推奨できません。まず書籍から入ることを強くおすすめします。

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奥谷隆一の億のマスタープログラム関連の公的情報源・相談窓口

最後にお伝えしたいのは、「実在する著者だから安全」でも「情報商材だから詐欺」でもないということです。判断すべきは人物の真贋ではなく、提示された実績が自分の資金規模で再現できるかどうか。その一点だけです。実績画像を見たらロット数を探し、値幅を計算し、自分の口座資金に置き換えてみる。この習慣を持てば、次に別の名前で同じ型の広告に出会っても、冷静に距離を測れるはずです。判断に迷われたら、決済ボタンを押す前に、当社スタッフのLINE相談窓口か上記の公的窓口へお声がけください。

投資の世界では、「その人が本物かどうか」より「その数字が自分に再現できるか」を問うほうが、はるかに確実に身を守れます。人物評価は主観が入りますが、必要証拠金の計算に主観は入りません。電卓を、最初の防具にしてください。

ご相談をお待ちしております

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当社スタッフは消費者センターで勤務経験があり、その経験を活かしご相談にのっています。

また女性担当者なので気軽にご相談いただける環境を整えております。

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